ガイドの仕事とは

ガイドの仕事の実際

ガイドは広い意味では案内をすることまたは案内人のことですが、私たち通訳案内士がガイドという場合、報酬をいただいて通訳案内すなわち外国のお客様に付き添って外国語を用いてお客様の旅行の案内をすることを言います。また、その通訳案内をする通訳案内士をガイドと言います。

外国からのお客様は、個人や家族等の少人数グループから30人を超える団体まで様々です。また、その旅行形態も公共交通機関を使ったものから大型バスを利用したものまで様々です。ガイドはその全ての場合に、トラブルなく、お客様に喜んでいただけるようにご案内しなければなりません。

大型バスを使った団体の場合、行程の管理をする添乗員が別に付く場合がありますが、最近は通訳案内士1人に任されるケースが多くなっています。観光地の説明だけでなく、行程管理も重要なガイドの仕事なのです。

様々な形態のガイドの仕事の中でも、スルーガイドと呼ばれるお仕事があります。これは団体のお客様を関西から関東のように広範囲ににわたり、1週間から10数日の間同行してご案内するものです。広範囲の知識と経験が必要ですが、お客様ともお友達のように仲良くなり、喜んでいただければガイドの仕事の醍醐味を味わえます。

このような仕事をこなせるかどうかは、ガイドだけにかかわらず、それまでの経験のあるなしによって大きく変わります。経験が少ない場合には充分な事前の勉強と訓練が必要です。

ガイドの仕事をするには

基本的に旅行エージェントからガイドのお仕事をいただくのですが、エージェントとのつながりがない場合には、㈱関西ガイドエキスパートから仕事の紹介を受けていただくことができます。

ガイド仲間の紹介等によってエージェントとのつながりができた場合には、そのエージェントから信頼してもらえると、そこから直接ガイドの仕事を受けることができるようになります。

直接旅行エージェントに登録の申し込みをする方法もありますが、免許を取ったばかりで実績のないガイドはまず使ってもらえません。エージェントもお客様に対してちゃんとしたガイドをしてもらえないと、お客様からのクレーム等で困るからです。エージェントが事前にガイドの面接をする場合もあり、合格しないとガイドのお仕事はもらえません。ある程度仕事の経験を積んでから登録に臨まれることをお勧めします。

大手のエージェントほどこのハードルは高く、面接しても使ってもらえるのは10人に1人くらいとも聞いています。その代わり、そのようなエージェントに実力を認めてもらえれば、継続的にお仕事をさせていただけるようになります。

当協会では会員の皆様に実力をつけていただき、このような大手のエージェントで仕事を受けられるガイドを増やしていきたいと考えています。

ガイドは事業主

ガイドは事業主なのですが、事業主とはなんでしょうか?事業主とは事業を経営する主体のことで、もはや単なる個人ではありません。仕事に関しては民法から会社法へと適用される法律が変わります。会社と肩を並べて競争しなければならない立場です。事業を経営するための知識や姿勢が必要となります。当協会ではこの面でサポートできる体制があります。

観光業界

観光業界は航空会社、旅行会社、ホテルなどの大企業が構成員となっています。その中で事業主とはいえガイド1人での影響力はとても限られています。その意味でどこにも従属することなく業界の中でのガイドの地位を高めるためにはガイドが一丸とならなければなりません。関西通訳・ガイド協会はどこにも属さない独立したガイドの団体です。ご一緒にガイドの社会的地位向上のために活動していただけると幸いです。